グループワークのススメ

障がい福祉事業運営コンサルタントの担当Kです。

皆様の施設・事業所では、仕事にグループワークを活用されていますか。

私は、職員研修を行う場合、必ずグループワークを入れますが、違う部署、違う職種のメンバーで構成して、グループワークを行ってもらいますと、他の人も同じようなことで悩んでいるんだ、といった共感や一体感が醸成されることがよくあります。

日本人は、周囲の空気を気にする国民性です。これは、岸田総理が所信表明演説で屋外ではマスクは必要ないと言っても、相変わらず99%以上の人が、屋外でマスクをしているのを見ても分かります。

現場のスタッフも周りに気を遣って、中々言い出せないことが多々あるのではないでしょうか。

そのようなもやもやとした中、グループで話し合うことで、他の人も同じようなことで悩んでいるんだ、という共感が得られることは、同じ法人の職員として、一体感を感じることが出来る貴重な時間になります。

経験上、グループワークは、職員のモチベーションを高める有効な手段でもあります。

実際、私が行う丸一日の研修でも、どんな講義よりもグループワークが一番評価が高い場合も少なくないのです。

ある「日本人論」について書かれた本に、次のようなことが書いてあります。

日本人は、「個人の責任を明確にせず、チームを組んでそれを責任単位とすれば大きな力を発揮する」、一方、欧米人や中国人、韓国人といった他の民族は「個々人の責任範囲を明確にして、ひとり一人の評価がはっきりすることで力を発揮する」。

             出典:「国土が日本人の謎を解く」(大石久和著)

欧米は、勤続年数など一切関係なく、職務基準によって賃金が決まりますし、成果報酬型人事制度も上手くはまるようですが、こうしたこともそれを表しているような気がします。

一方、日本では、職務基準という概念が、なかなか根付きませんし、成果報酬型人事制度が失敗している例を多く目にすると、なるほどと頷けます。

このような国民性を考えると欧米の理論や仕組み、考え方を何でも採り入れれば、日本でも上手くいく、あるいはそれに合わせなければならないというグローバリズム信仰は、慎む必要があるのではないかと考えますが、皆様はどのようにお考えでしょうか。

さて、「チームを組んでそれを責任単位とすれば大きな力を発揮する」日本人にとって、グループワークは、何かを前に進める場合にベストな手法ではないか。

ただし、会議もそうですが、グループワークで成果を出すためには、ちょっとした工夫が必要です。

私が行ってみて、一番成果が出る方法は、ブレーンストーミングとKJ法ではないかと思っています。

ブレーンストーミングとは、あるテーマに対して、嵐のように頭の中をグルグルかき回して、アイデアを出すというような意味だと思いますが、ご存じのように5~6人がグループになって、頭に浮かんだことを何でも発言していくというものです。

ただし、その場合、いくつかのルールがあります。

まず、初めに「質より量」というルールです。こんなこと言ったら笑われるかな、などと質を気にして、発言が少ないことはNGで、頭に浮かんだことは、何でも発言するというのがルールの一番目です。

次に、「人の意見を批判しない」というルールです。批判されるとアイデアが出にくくなりますので、人の意見を批判することは、厳に慎むようにお互いが注意を払う必要があります。

三番目が、非現実的でも奇抜なアイデアを歓迎するというルールです。非現実的で奇抜な発想が、様々な発明や発見につながっていることは、周知の事実だからです。

この3つのルールの中で、全員が色々な意見を出し合うわけです。

しかしながら、福祉介護職員のグループワークでは、発言する人が決まっていたり、声の大きな人の独演会になることが多々あります。

そこで、グループ全員の意見が反映されるために適した手法が、ブレーンライティングです。

ブレーンライティングとは、その名の通り、各自が発言する代わりに、アイデアを紙に書いていきます。

一人に10枚程度、ポストイットを配っておいて、一定時間内にできるだけ多くの意見やアイデアを書いてもらいます。

そうすることで発言が苦手な方や周りに遠慮して発言を控える方の意見も公平に吸い上げることが出来るようになります。

一人が10個の意見やアイデアを書いて、5名分集まれば50個の意見やアイデアが集まります。それを今度は、KJ法(川喜田二郎氏考案)を使って同じような意見は一つにまとめて、それぞれに具体的な対策を立てていきます。

この方法は、初めて取組む仕事などで、なかなかアイデアが見つからない場合や、何か現場で改善しなければならない時に有効です。

会議や委員会でも司会者が「何かありませんか?」と言うだけで、何も意見が出ない、2時間の会議をやっても成果を感じられない時には、このブレーンライティングとKJ法を使ってみるのも一考ではないでしょうか。

今回は、職員の悩みの共有や一体感の醸成につながるグループワークについて書いてみました。

以上、皆様の何かのご参考になれば、誠に幸いです。

お忙しい中、最後までお読み下さり、有難うございました。

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